社史は一般の書籍流通ルートに乗ることが少ないため収集が難しく、図書館員にとっても身近とは言い難い存在ですが、実際の社史を紐解いてみれば、その資料的価値は高く、内容も実に多様、多彩です。
本フォーラムでは、主に社史の「活用」に焦点を当て、『社史の研究』(ダイヤモンド社)、『カイシャ意外史-社史が語る仰天創業記』(日本経済新聞出版社)など社史の魅力・面白さを紹介した著書もある社史研究家の村橋勝子氏をお招きし、様々な観点での社史活用について事例紹介を交えながらお話しいただきます。
◆発行企業
教育・・・完成した社史の利用、さらに社史づくりそのものを社員教育に活かす
広報・・・企業イメージの醸成やリクルート面での活用など
◆営業マン
取引先企業の社史を営業活動に活かす
◆学生
就活の参考として(会社ができた経緯や社風、さらに、さまざまな仕事があることを知る)
◆研究者
文化史、生活史、産業史、地域研究、労働問題等々の研究資料として
◆図書館にとって
上記の研究者向けも含め、レファレンス全般での活用
◆一般の人にとって
経済小説、創業者の伝記など、読み物としての面白さ